オーディオテクニカフォノイコライザー AT-PEQ3 の素晴らしさ。コスパ最強。
前回もこれについて書いてますが、AT-PEQ3はコスパ最強のフォノイコライザーです。
ただし、「コンデンサを全部交換したら」という話です。
私がコンデンサを交換したあとの基板の写真を示しますね。
最初に使われてるコンデンサはクソです。なんでこんな糞なのを使っているのかわけがわからないほど酷いです。
ですが、コンデンサ交換だけで素晴らしい音に変わります。
ICを変えよう と思う人が多いかもしれないですが、このコンデンサを変えずにIC変えても音は良くなりません。ICを買えるならコンデンサ交換後にすべきですし、コンデンサ交換したらIC変える必要がないかと思えるレベルになります。
なんでこんなもったいない部品で売るのか、、まぁ値段との兼ね合いでしょうが。
新しく購入したコンデンサの値段、合計して2000円行かないと思います。送料のほうが高くなるので部品だけだと1000円位かもしれないですね。
電解コンデンサはニチコンのオーディオ用コンデンサ、オーディオ用ハイグレードのKZシリーズを主に使っています。容量が少ないものでは緑色のオーディオ用両極コンデンサを使用しています。
ニチコンのオーディオ用だと、FGシリーズとKZシリーズがありますが、この2つのシリーズはすごい差があります。私もここまで差があるとは思っていなかったのですが、KZシリーズはすごいです。コンデンサはできる限りKZを取り入れるべきだと思います。
電解コンデンサ以外は全部スチコンにしました。あえてスチコンにする必要がどのくらいあるかはわかりませんが、良さげなフィルムコンに変える必要はあると思います。
これ、最初についてるのセラミックコンデンサじゃないのかな?ちょっと意味がわからない。
コンデンサ変えるだけでほんとに良い音になります。びっくりしますよ。
もし、自分では交換できないけど、コンデンサ交換後のAT-PEQ3がほしい、という方がいらっしゃれば、送料込み1万円で作って売りますので、連絡いただければと思います。
音が気に入らなかった場合でも、返送して往復の送料を負担いただけるのであれば、差額をお返しします。
お手持ちのAT-PEQ3のコンデンサ交換も引き受けます。
こんなに素晴らしい音になるのに、粗悪なコンデンサを使っているオーディオテクニカの考え方がよくわからないのですが、如実に変化するので面白いです。
連絡はメールで、★を@へ。
uranaikana★lp.matrix.jp
オーディオテクニカフォノイコライザー AT-PEQ3 について 改造 コンデンサ編
電源編を書きましたが、実際にはコンデンサ交換を先にしています。
中を見た瞬間がっかりしました。オーディオテクニカに。
本当に安いコンデンサしか使ってないんですよ・・・
なので全交換です。
電解コンデンサはだいたいMUSEコン、セラミックかフィルムかわかりませんが、それらはスチロールコンデンサにしました。
別にスチロールコンデンサにしないといけないわけじゃないのですが、たまたまです。
このコンデンサ、ものがないというのもありますし、熱に弱いのではんだ付けも気をつけなければならないです。なので、あえてこれにする必要はないかと思います。
電源は変える前でしたが、コンデンサ全置換だけでも音質は聴いてわかる程度に変わりました。
この基板、はんだ付けのやり方が雑なので、もともとの部品を取り外すのが大変困難でした。
なので改造を依頼されたらやるか? と言われると、結構悩みます。
値段によりますし、お金出せるなら別のを買ってもよいかとも思います。
コンデンサ置換前の写真を取り忘れていますが、置換後の写真だけ貼っておきます。
以上です。
このフォノイコライザーでまともな音を聴こうと思うのであれば、ここまでしないと難しいです。
ここまでしたあとに、OPアンプを良いものに変えることを考えても良いかもしれません。
以上です。
改造依頼は、値段によれば受けます。
オーディオテクニカフォノイコライザー AT-PEQ3 について 改造 電源編
めんどくさかったので、長い事時間があきました。
オシロの波形を測定して保存するのがめんどくさくてめんどくさくて。
オーディオテクニカフォノイコライザー AT-PEQ3 について 改造・改良
とりあえず電源編です。
こちらの方がありがたいことに回路図を書いてくれています。
ACアダプタの出力電圧と、レギュレータ78L15の出力直後の電圧波形を測定しました。
まず、DCの波形です。
黄色が入力、緑色が出力です。
電圧は入力が18.5 V、レギュレート後が15 Vになっています。DCでみても少しリプルは見られるのですが、AC成分を拡大すると次のようになります。
入出力とも20 mV/divです。黄色が入力ですが、60 mVp-pくらいの三角波ですね・・・。流石にこんなものは使い物にならないので、レギュレートしているのですが、レギュレート後も50 mVp-pくらいのノイズが乗ってます。ちょっと無視できないノイズかな、と思います。
これだけノイズが乗っていたら、OPアンプだけを変えたところで何も変わらないでしょうね。
オーディオで電源が一番重要になることくらいわかっていると思うのですが、ちょっとどうかと思うレベルのノイズです。
電圧のレギュレートのために秋月電子で
大容量出力可変安定化電源キット LM338T使用 放熱器付 最大5A: 組立キット(モジュール) 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
を購入しました。これが結構すぐれものでした。
同時に購入したプラグ・ジャックも記載しておきます。
極性統一DCジャック 電圧区分5 中継用 Φ6.5×4.3mm MJ−085N: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
極性統一DCプラグ 電圧区分5 MP−205/5: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
このジャック・プラグ間に出力安定化電源キットを接続します。
流れる電流は微々たるものなので、ヒートシンクは使用していません。
これを間に挟んだ時のフォノイコライザー入力電圧波形を次に示します。
黄色が安定化電源の出力波形です。15 Vになってます。(緑は無視してください)
次にAC成分を示します
黄色が安定化電源の出力電圧のAC成分です。10 mV/divです。
ノイズが、ほぼ10 mVp-p で収まっていることがわかります。
緑色は、黄色の電圧を78L15に入れた出力なのですが、15 V →15 V で意味がない上に、このままでは緑色の電源が回路内に流れることになるので、78L15をバイパスしないと意味がないです。なので、78L15を抜いて次のように配線しました。
ちょっと汚いですが、パイパスしました。
これで、電源編は終わりです。
実際にはコンデンサを全置換させてから、電源をいじっています。
電源がここまで汚いとは想像していなかったので・・・
測定しないとわからないですね。
このくらい電源のノイズがなくなったら、OPアンプを変える効果もわかるようになると思います。
OPアンプはこの基盤に直接はんだ付けされているので、交換するのがめんどくさくて交換していないです。
販売された時期によって、使用されたOPアンプが違うようなのですが、こちらに使われていたのは、JRCの4532Dのようです。可もなく不可もなくでしょうか。
こんな電源やコンデンサが酷いと、何載せても同じかもしれないです。
写真はコンデンサ交換後なのでゴチャゴチャしてます。